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2024.04.26 |

コミケ70のレポート風味

 うかうかしているうちに、はやコミケから二週間も経ってしまいました。当日の報告もロクにせぬままに……。
 あの日の出来事については――なんというか、早い話が遠い日の夢のようですでに詳細を思い出すことが困難なのですが、それでもスポンジのような脳を酷使してなんとか書き留めてみたいと思います。

 2006年8月13日、日曜日。たしか前日がひどい大雨でしたね。激しい落雷もあり、ウチも停電に見舞われました。まさかこれは、神の怒りなのか? 今の世の中に「ルームメイト」「北へ」の同人誌を天下のコミケットで頒布することがそんなにも罪深いとでもいうのか、神の怒りを買うほどに。あるいはこれは天の涙――俺たちの愚行を哀れんだ神の落涙だとでもいうのか。
 ええ、あのとき俺は半ば本気でそんな思いにとらわれましたよ。キミキスをプレイしながら。

 そんなわけで当日。朝早く起きてtigerbutterさんと合流後、現地に向かいました。東京ビッグサイト。あいかわらずデケェなぁと、ゆりかもめの駅から降りつつおのぼり気分で会場内へ。
 その途中には何百メートルにも渡ってものすごい量の人々がいましたね。こんなにも大勢の人々が目当てのERO同人を買い求めに来ているのだな、と思うと、俺はEROの偉大さについて深い感慨をおぼえざるをえません。ああ本当にすばらしいなEROの力は。おそらく遠い未来……いつの日にか危機に陥った地球を救うのは……きっと愛なんかじゃあない。EROだ。EROが地球を救う。そうに違いない。
 そんな意義深い思索にふけっているも「オラよそ見してんじゃねえ」とtigerbutterさんに小突かれつつサークル入場し、会場内の所定のスペースで、飾り付けとかの準備をいそいそと始めます。

 隣のサークルさんたちに「お隣ですね、よろしくお願いしますうー」などと挨拶。見ると、お隣さん方はしごく健全な(表紙を見る限り)内容の同人誌を扱っている様子。危惧していたような触手祭り本とかいまだかつて見たことのない器具(アイテム)使用本とか、そういったことがなくてほっと一安心する俺。
 そして「ボケッとしてんじゃねえコラ、とっとと宅急便の荷物もってこい」とtigerbutterさんに蹴られるのでした。

 そんなこんなでなんとか設営作業も終わり、開場時間とあいなりました。
 外に待機していた同人戦士たちが続々と会場内に攻め入ってきます。驚いたのは、開場十数分も経たないうちに俺たちの本を買ってくだすった方がいたことです。たぶん午後あたりからまったり買っていく人が大半なのだろうと思っていたので意外でした。もっと他に優先して入手すべきERO同人があるでだろうに……無茶しやがって。(鼻の下をこすりながら)

 その後も「サイト見てます」と声をかけて買ってくださる方多数。
 律儀に「おめでとうございます」と言ってくだすった方もそれなりに。実は本当に言ってもらえるとは思ってなかったので、まともなリアクションを返せなかったのは秘密です。
 
 手にとって見てくださる人々が、「俺と涼子」を見てそれがルームメイト本であることに気づいたとたん「くっ……」とうめくように少し笑って、負けを認めたようないさぎよい表情で買い求めていく人が多いのが印象的でした。

「これ、マジでプレイしたんですか?」
「ええ、マジにプレイしました……二ヶ月間……」

 お客さんとの間に、そんな心温まる会話もあったりなかったりしました。
 一方、「北へ。デッドリードライブ」の方は、そのハイソな装丁が功を奏したのか、女性が買ってくれる比率が高かったような気がします。……中身があんなことになっているとは知らずに……。

 午後になり、スーパーログとヒライの金曜スペシャル二人組が応援に駆けつけてくれたりもしました。
 彼らは本当に気のいい奴らでしてね。この日の前日の深夜に突然電話をかけてきて(あからさまな泥酔テンションで)、俺たちの同人誌が売れ残った場合いかにそれらを有効利用するかというアイディアを延々と語ってくれたりもしました。

「売れ残ったお前らの同人誌をくべて焚き火しようぜ!」
「万一の場合はお前らのTシャツで消火すればいいよな!」

 要するに俺たちは互いのものを単に燃やしたり破ったりしたいだけなのだと気づきました。憎しみは何も生み出しません。
 そんな彼らが「俺と涼子」販促のためとイラストを描いてくれました。

スーパーログ作

 やる気がないように見せかけてきっちり乳首と陰毛を描き込むログ先生の仕事に脱帽。この絵のおかげで「俺と涼子」を売り切ることができたのかどうかは不明です。なにが「わーい」か。

ヒライ作

 その場にいた全員が一見するなり一斉に「キモ!!」と絶叫した問題作。ていうかグロ注意。
 ヒライ先生は80年代的デザインのしょッぱさを、カッコよさあるいは優しさと勘違いしている駄目な大人です。ありがとうございました。

 そんなこんなでいろいろあったコミケも終了。ちょい早めに撤収しちまったんで、その後に買いにきてくだすった方には申し訳なかったです。
 いろいろな人に差し入れをもらったり応援されたんは嬉しかったなー。ありがてえこってす。この同人誌が俺の遺作になるというまことしやかな噂も流れましたが、こいつぁまだまだ死ぬことはできんのう……と痛感した次第。
 
 少々気の早い話ですが、次の本もがんばりますよ。コミケで配ったペーパーに予告めいたことを書いてはいるものの、内容はまだまだ検討真っ最中……やはりゲームの何かになる予定。たぶん。きっと。

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2006.08.28 | Comments(2) | Trackback() | イノウエ

コメント

無題

遅ればせながら、当日はお疲れ様でした。あんなお土産渡して引かれたかなぁ、なんて煩悶も抱きつつもERO同人誌の検分に余念がない自分に対して、自愛の心なんか到底持てないということに気付きかけてしまうところでした。

2006-08-29 火 20:22:29 | | エバンス #99bc99c285 [ 編集]

無題

>次の本
なんでそんなに自分をいじめられるの?
本当に心配です…
俺みたいにならないでね…

2006-08-28 月 00:46:00 | | ロスパス #29f2e1b53f [ 編集]

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